昨今、多く使用されている蚊に効く成分・商品
蚊の対策には
①蚊取り線香(蚊燻し系)
②拡散系(電池式の風を起こす系)
③拡散系(外につりさげる系)
④殺虫剤(エアゾールで直接散布)
⑤皮膚に塗布する系(あくまで予防)
室内限定ですと
❶電気で拡散系
➋ワンプッシュ系(吹き付けタイプ)
が有るかと思います。
調べてみると、大きな共通点が有ります。
共通点
⑤を除き、ほぼピレスロイド系が占めています。
ピレスロイド系:
昨今のピレスロイド系に多いのは、メトフルトリン・トランスフルトリン・プロフルトリン・イミプロトリンあたりで、特に昨今多く使用されているのは、メトフルトリン・トランスフルトリンになります。
メトフルトリン:①②③❶➋
トランスフルトリン:①②③❶➋
と、かなりの用途で使用されています。
・メトフルトリンは特に蚊に良く効く+水溶性+常温蒸散性(25℃)が有る。太陽光にも安定性が高い。
・トランスフルトリンは、粒子が細かいので拡散性が高い。蚊以外にも効果が高いと言われています。
今回は、蚊がメインなので、メトフルトリンに注目してみました。
参考資料:学会賞受賞論文 家庭用殺虫剤メトフルトリンの開発
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpestics/33/2/33_33.190/_pdf
KINCHO 業務用殺虫剤の基礎知識>殺虫剤有効成分の概要 はこちら。
KINCHO ウルトラ害虫大百科>害虫コラム>ピレスロイドの特徴 はこちら。
主なメトフルトリン製剤
①燻し系(蚊取り線香など)
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燃焼時間:パワー森林香:約6時間 アースプロプレミアム:約7時間 モンスーン:7時間 コールマン:約4時間 蚊取りお香:15分(効き目は12時間)
メトフルトリン量:パワー森林香:不明 アースプロプレミアム:2.6mg/巻 モンスーン:3.6mg/巻 コールマン:不明 蚊取りお香:6mg/個
価格(単品:お徳販売用中間値):パワー森林香:45円/巻 アースプロプレミアム:25円/巻 モンスーン:18円/巻 コールマン:40円/巻 蚊取りお香:50円
コストパフォーマンス(メトフルトリン含有量の分かるものに限る)
パワー森林香:成分量不明 アースプロプレミアム:0.1mg/円 モンスーン:0.2mg/円 コールマン:成分量不明 蚊取りお香:0.12mg/円
コストパフォーマンス的には、モンスーンがダントツですね。
*あくまで、メトフルトリンの量で比べています。
実験 「蚊とりお香」の煙で、蚊除け効果はあるのか?
草払いの前に「蚊除け」出来るか試しに、作業服の下で「アース 蚊とりお香」を焚いてみました。
驚くほど、蚊が寄ってこなかったです。
これは中々の発見です。
②電気で拡散タイプ+持ち歩き系
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含有量は不明。
電池交換はできないタイプ。
どこでもベープ未来(詰め替え用)
150日:約1000円→約7円/日
20日用:20日:約200円→約10円/日
これなら、使用頻度によって使い分けできますね。
③電気いらずの吊り下げ系
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場所に合わせて選べるタイプなので、選択性は高そうです。
ベランダ・玄関用は、1日当たり3円程度。
網戸用は1日2円程度のようです。
同じ場所で手間なく継続して使用するには、こちらのプレートタイプの方がメリットは高そうです。
*いずれも、メトフルトリンの含有量は不明。
❶室内 電気で拡散タイプ
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ベープリキッド60日 約400円/45mL/本 240mg/本
アースノーマット60日(ワイド)約800円/45mL/本 148.5mg/本
キンチョウリキッド60日 約700円/45mL/本 148.5mg/本
ベープが一番濃いようです。成分の金額は、0.6mg/円
ベープは、1日当たり6.7円(4mg)。
*繰り返しますが、メトフルトリンの量で比較しています。
いちおし商品
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↓ 箱の説明より ↓
アースノーマット USB充電式 本体+リキッド1本
狭い空間(車中泊・キャンプテントなど)で使用するには、かなり便利な商品。
モバイルバッテリーが有ればどこでも使えるかなり進んだ商品。
用途によっては、かなりおススメです。
使用感:付属のリキッドが無香性だけあって、臭いほぼゼロです。
➋吹き付け系
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蚊がいなくなるスプレー:1プッシュ(1日分)約6円 メトフルトリン約0.028mg/回
24時間タイプはメトフルトリン。12時間タイプはトランスフルトリン。
やぶ蚊・マダ二スプレー 効果:約8時間 メトフルトリン:400mg/1000mL/1000円 0.4mg/円
Wトラップ空間ガード 効果:約8時間 メトフルトリン:223mg/580mL/700円 0.32mg/円
スプレーは、かなりの量が含有されてますね。
まとめ
単純にメトフルトリンを安く手に入れる方法を探して商品をいろいろ探しましたが、一番はベープリキッドでした。
但しベープリキッドを開封してみたところ、かなり頑丈に作られていて、液が簡単に取れる感じでないので、正規の使用法以外の使い方は辞めておこうと思います。
後は、蚊取り線香を水につけて塗布や噴霧で使用する方法。
(メトフルトリンは水溶性)
実際にモンスーンを水に漬けた後の溶液(24時間経過)を服や肌に塗布したところ、蚊が寄ってこなかったのは確認しました。(自己責任です。決してマネしないでください。)
はやり素人考えで使うのは、これ以上は辞めておこうと思います。
頭の体操も含め、メトフルトリンについて調べてみました。
結局は、用途に合った使用法で販売している商品を選択して使用しましょうってことですね。
蚊の対策商品に対して、少し詳しくなれました。
最後まで閲覧ありがとうございました。