露地でのマンゴー栽培の話です。
そのままでもマンゴーの木は大きく育ちます。
私は適宜剪定し、果実目的で低めに育てる予定です。
「マンゴーの露地栽培でコツをつかみ、皆さんに伝えること」を目標にしています。
沖縄の庭で美味しいマンゴーができたら最高ですよね。
露地での栽培を成功させたいです。
その他、自宅で育てている植物の成長をこちらにまとめていこうと思います。
3月に入り、ほとんどのマンゴーに成長が見られるようになりました。
2021年04月10日
結実した個体もだいぶ残っています。
今年は1~2個収穫出来たら、最高です。
注:チャドクガの毛虫が結構来てますね。
1匹ずつ駆除しています。
食用マンゴーの種類は大きく分けて、インド系(亜熱帯系・赤色果皮)と東南アジア系(熱帯系・黄色果皮)がある。二系統のマンゴーは600種類以上ある。
国産マンゴーではアーウィン種が99%を占めている。(2008年著より)
アーウィン種(俗にいうアップルマンゴー:正確にはアップルマンゴーの一種。):香りが強くマンゴー独特のクセもなく淡白で食べやすい。糖度は驚くことにマンゴーの中では低い部類に該当する。マンゴーの入門編と呼ばれている。見た目の鮮紅色やブランドの有無で価格がかなり上下する。少し繊維質があるが、繊維質があるので輸送などでの型崩れなどの心配は少ない。
輸入マンゴーの中にもおいしい種類はある。しかし、輸送のために早期収穫+低温輸送するので本来の味が出ていない。また、各国からの輸入に際し検疫条件である蒸熱処理または温水処理が味を落としている。中には処理後の工夫によりタイ産マンゴーで成功している商社もある。
今は宅配システムにより国産マンゴーが圧倒的優位と言えますが、これからは分からないというのが現状です。
〇植える
・地植えの時期は新梢が緑化してから。(沖縄では3月~4月)
・地植えの場合、木の間隔は3mが理想。(ハウスだと2.5mが目安)
〇花
・花を咲かせる為の花芽分化には、夜温が5℃~10℃の条件が必要。水分ストレスではない。沖縄では11月~1月が該当する。
・花は2種類ある。雄花(結実しない)・両性花(子房があり結実する)
・受粉は虫媒介。沖縄のハウスではキンバエ。本土ではミツバチを使う。
〇受粉~収穫
・花の数に対し、結実は約10%。更に収穫まで行くのは1%しかない。
・受粉率を高めるために、空気は乾燥気味に。しかし、土壌は乾燥させない。太陽に花を良く当て、媒介する虫が訪花しやすくする。(虫は花から反射する紫外線を見て飛んでくる。)
・摘果は何度かに分けて行う。まず一本の枝に対し4~5個(ソラマメ大)に摘果。その後、様子を見てさらに1~2個に摘果する。
・果実には、無胚果実と有胚果実がある。無胚果実は本来の大きさの1/3~1/5程度の大きさにしかならない。
無胚果実のほうが糖度が高い傾向がある。
果実肥大期に施肥と灌水が重要。乾燥ストレスは絶対× +灌水も多すぎると実割れしてしまう(経験より)。
(参考図書:新特産シリーズ マンゴー 農文協著)
近日追記予定あり。
〇整枝・剪定 追記 2021/3/27
露地での栽培に、枝の整枝・剪定は不要に感じてきました。
なぜなら主な剪定の理由は、ハウス内での栽培のためにコンパクトな樹勢にするためです。
なので今後、積極的な整枝・剪定は行わないことにします。
写真を見る限り、かいよう病と思われる葉。
黒い点がぽつぽつあります。
原因:細菌性の病気。葉や枝、果実共に影響が出る。
対策:かかった部分の切除。病辺は隔離して廃棄。
予防:ICボルドー66D。
マンゴーの病気は初めてで良く分かりません。マンゴーハフクレタマバエでも似たような症状が出るようです。
素人には判別が難しいです・・・
色々なサイトを見た結果、炭疽病と予想した葉です。
一番成長の止まっているアーウィンです。
原因:カビ。枝や果実など全体に広がる。
対策:かかった部分の切除。病辺は隔離して廃棄。
予防+治療:ベルクート水和物・ストロビードライフロアブル・アミスター10フロアブルなど。
2019/11/16 ストロビードライフロアブル散布済。
正常ではない葉は、全て病気か虫の被害に見えてきました・・・
露地栽培はかなり道は険しいですね。
2019/03/07 トリフミン水和物 散布
2019/11/01 トリフミン水和物 散布
2019/11/16 ストロビードライフロアブル 散布
2020/10/17 ストロビードライフロアブル 散布
マンゴーはウルシ科です。
かぶれる人がいるくらいアクの強い植物なので、葉を食べられるとは思ってもいませんでした。
蓼食う虫も好きずき・・
完全に油断してました。注意します。
ベニカXファインスプレー。
色々調べたところ、こちらが即効性+持続性+予防効果のある商品。
葉が2~3cmになったので噴霧しました。被害は今のところゼロです。
amazonでの評価もかなり良いです。
ホームセンターでも売っていますので、検討を。
次回の台風時は、不敷布の袋をかける予定です。
(正解かどうかは、結果次第)
結果が分かり次第、報告します。
現在、台風17号が向かっているため、柔らかい葉が切れないように袋をかけました。(ダイソーで売っている三角コーナー用の伸縮性のある網。)
台風後に外してみたいと思います。
かなり袋かけの効果はありました。
柔らかい葉もほとんど残っています。
また、袋に入れたことで、風あたりもだいぶ弱く感じました。
但し、全部に付けるのは至難の業。
次回は「ガラ入れ袋」なるもので全体的に覆って見ようと思います。
その他の沖縄で育てている植物はこちら。