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ニューギニアヤリガタリクウズムシ


特定外来生物

沖縄北部にて ニューギニアヤリガタリクウズムシ

まず、特定外来生物とは環境省で指定される。とあります。

 

外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定されます。(環境省HPより抜粋)

要は、外来生物の中でも特に環境や生態系に影響が強く懸念される生物。

防除が必要と判断した場合は環境省は法律の下、防除を行うことができる。となっています。

それだけ要注意の生物ってことです。


ニューギニアヤリガタリクウズムシとは?

コウガイビル(→コウガイビルはこちら。)の一種。

コウガイビルと大きく異なる点は、頭部の形が扇形でなく名前の通り槍のように尖っている。

エサはアフリカマイマイなどの軟体生物や虫などの死骸。日本には意図的でなく入ってきた種類です。

コウガイビルと同じく、切れても再生する能力があります。

アフリカマイマイを捕食しているとなると、広東住血線虫を内包している可能性があります。素手での接触は絶対避けてください。

進入防除法として靴を洗ったりすることで防ぐ。国立環境研究所のデータでは塩水での洗浄が効果的と記載されています。

また国際自然保護連合では世界の侵略的外来種ワースト100」に指定されています。


実際にすさまじい生命力を見て驚きました!

ニューギニアヤリガタリクウズムシ 裏側

裏っかえして様子を見ていたら、頭が千切れてしまいました。

その後、死ぬと思ったので放置。

木に登るニューギニアヤリガタリクウズムシ

家内に戻り、特定外来生物だとわかったので30分後に駆除しに様子を見に行くと、先端(頭部)がない状態で、なんと!木に登っていました。


粉末状態の殺虫剤を散布されたニューギニアヤリガタリクウズムシ

乾燥に弱いと思ったので、近くにあったムシコロリアース(粉末)をかけて様子見。

蓋に付いているニューギニアヤリガタリクウズムシ

6時間後に見てみると、なんと!体内から出した粘膜で粉から脱出していました。

ふたを開けたら、また動き始めました。


木酢酢で処理したニューギニアヤリガタリクウズムシ

近くにあった木酢酢(原液)をかけてみました。

木酢酢で死んだニューギニアヤリガタリクウズムシ

10分後、さすがにピクリとも動かなくなりました。

強い酸性で細胞が死んだようです。



まとめ

やはり特定外来生物なだけあって、かなりしつこいです。

切ってもダメ、粉もダメ、挙句の果てには木に登る(気持ち悪い!)。

弱点は塩水と酸性の水って事はわかりました。

 

皆さんもこのような生物がいたら、塩か塩水で対処してください。触ってはいけません!

 

明らかに増殖している様子でしたら役場へ相談するつもりです。役場でも必要があれば防除の義務が課せられています。実際に動いてくれるかは未定ですが。

 

久しぶりに気持ち悪い記事になってしまいました。

 

最後まで閲覧、ありがとうございました。

 

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追記 2日後 塩の効果を実験

ニューギニアヤリガタリクウズムシ

雨後の朝、コンクリートの上にいました。

 

ニューギニアヤリガタリクウズムシ。

 

乾燥して死んでいる個体1体。

生きている個体2匹。

 

早速をかけてみました。

 

 

塩で処理後 ニューギニアヤリガタリクウズムシ

塩のかかっていない部分が動いていましたが、缶をゆすって塩が全体に付くようにしました。

 

即効で動かなくなりました。

時間的に1分もかかっていないと思います。

 

さすが塩。浸透圧で細胞中の水を引っ張って脱水したと思われます。

皆さんも大量に見つけた際は、塩での退治を一考ください。 

↓実際に塩で駆除した時の動画。

2019/04/29

別の日に改めて撮影。

ピントがズレていてすみません。

 

塩を缶に入れた状態で振ってみました。

小さい個体なら、かなり即効性があります。

 

デジカメでの撮影は限界を感じる・・・

ビデオカメラの購入検討中。



追記 2019年4月末日。 遭遇多し

ニューギニアヤリガタリクウズムシとコウガイビルを塩にて駆除

雨が続いたためか、ニューギニアヤリガタリクウズムシが増えています。

 

エサとなるカタツムリなどを駆除しないと、ますます増えるかもしれません。

 

写真は雨後の朝に見つけた生体。ニューギニアヤリガタリクウズムシ×5と コウガイビル×1です。

 

すでに塩で処理済みです。

コウガイビルも問題なく駆除できるようです。


興味がある人だけ 動画です

発見した時。

木から缶に移した時の動画。頭が千切れています。